船舶の長さの定義について
2023/03/01
船舶は地上を走る車などと比べて特殊な乗り物のため、様々な部分で特別な決まりがあります。
そのため船舶を測る長さにおいても、一般的な長さと測り方や定義が異なるのをご存じでしょうか?
そこで今回は、船舶の長さの定義についてご紹介いたします。
船舶の長さの定義
船舶の大きさを表す代表的な寸法は「船舶主要寸法」と呼ばれ、長さ・幅・深さを指します。
これらは「m」で表しますが、用途によって名称や測り方など定義が変化します。
また船舶の長さには「全長」「登録長さ」「垂線間長さ・水線長さ」の3種類がありますので、それぞれご紹介します。
全長
客船などの要目表に記されることの多い表記で、船の前端から後端までの水平距離を測ります。
ドッグに入る際や、岸壁に係留する場合に使用する値です。
登録長さ
船舶を登録する際に利用する長さです。
上甲板の下面での船首材の前面から、舵軸の中心線までの水平距離を測ります。
垂線間長さ・水線長さ
どちらも、設計図などで利用されるものです。
垂線間長さは、満載喫水線上の船首材の先から舵軸の中心線までの水平距離を測ります。
また水線長さは、船首材の先から船尾後面までの水平距離を測った値です。
まとめ
船舶の長さには船舶主要寸法が使用されており、種類によって測り方や名称などの定義が異なります。
また長さには「全長」「登録長さ」「垂線間長さ・水線長さ」の3つが主な種類です。
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