船舶の試運転の内容は?
2023/02/01
船舶を新しく作った後は最後の仕上げに試運転を行いますが、改築工事の後にも行われます。
安全を守るために行われる船舶の試運転では、どのような事が行われるのでしょうか?
そこで今回は、船舶の試運転の内容についてご紹介します。
船舶の試運転「海上公試」とは
船舶の試運転のことを、正式には海上公試と呼びます。
船舶の性能が、一定の条件を満たしているかを確認するために行われる最終試験です。
一般的な船の場合は数日で終了しますが、大型艦艇では数ヶ月に渡って行われることもあります。
試運転の内容
試運転では、さまざまな試験が行われます。
その中から、船の走行に関わる重要なものをご紹介しましょう。
速力試験・全速航行試験
海図に記された目標の間をエンジンの出力を変化させてそれぞれ1往復し、それぞれの速力の平均値を出します。
この際さまざまな条件が決められており、それらを守って走行しなければなりません。
走行時間の計測は3人以上で行ってその平均値をとり、他にも全力のスピードを出して走る試験も行います。
クラッシュ・ストップ・アスターン試験
エンジンを全開で前進・中立・後進させ、船を急停止させるテストです。
このテストで行われる急停止は、エンジンが壊れてもやらなければならないという場面を想定しています。
そのためクラッシュという名称が使われており、アスターンは後進という意味です。
まとめ
船舶の試運転は海上公試と呼ばれており、船舶の性能が条件を満たしているか確認する大切なものです。
「速力試験・全速航行試験」や「クラッシュ・ストップ・アスターン試験」などの走行における重要な試験が含まれています。
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